仕事のヒント

「難しい」という言葉を捨てなさい

僕は意識して「難しい」という言葉を使わないようにしています。

その理由は大きく以下二点です。

  1. 何かが難しいと感じるときって、それは客観的事実として難しいわけではないことが多く、ちょっと視野を広げて考えてみると「なんだこんなに簡単だったんだ」と気付くことが多いから。
  2. 「難しい」という言葉を使うと自分に対して「変われなくて仕方ない」という言い訳を与えるが、「難しい」を封印すると自分に対して「変わって当然」という前提を与え、自覚が変わる効果があるから。

難しいの99%は思い込みであり、事実ではない

昔の僕は、「運動は難しい」と思っていました。
なぜなら自分1人でどれだけ家トレをしても結果がでないし、ジムに通ってもまったく成果が出なかったからです。

でもある時、個人トレーナーがつくパーソナルジムに通うようになりました。
するとトレーナーは適切な指導を行ってくれるので、自分1人でやっていたときよりも遥かに「筋肉に効いてる感じ」を実感できました。
実感がものすごくはっきりと感じ取れるので、なかなかすぐに結果が出なくても継続することができました。
半年も継続したら、いつの間にかすっかり痩せていました。

その時、僕はこう思いました。
「なんだ、運動って適切なフォームでやればどんどん結果が出るんだ」
「これまでの僕は自分自身が不勉強のため『非効率的なやり方』でやってた。だからなかなか結果が出なかっただけなんだ。でも自分の不勉強を棚にあげて『運動は難しいもの』と思い込んでいただけなんだ」
「あと昔の僕は1ヶ月やっても結果が出ないからってすぐ諦めてたけど、こういうのって結果が出るのは半年後とかだったんだ。なんて短気だったんだ。でもこれも結局、自分が不勉強だったからか」
「きちんと適切なフォームな運動を、半年などの長期間にわたって継続すれば体は変わる。それをしていなければ変わらない。気付いてみればなんてシンプルで簡単な話だったんだろう!」

こんなふうに、何かが難しいと感じるときって、自分の無知や不勉強による思い込みであることが多いんですね。
気付いてみれば、ごくごく当たり前の法則があるだけなんです。

「難しい理由」も思い込み。まったく無関係なことを「関係があると思い込む」のはやめよう

世の中には何かにつけてすぐに「難しい」という言葉を使う人がたくさんいます。
そしてその人達は、必ずそのあとに「難しい理由」を語ります。

例えば…

「ポジティブに考えたほうがいいって、わかっちゃいるけど難しい」
「とくに私は、もともとこういう家庭環境だったら、なかなかポジティブになんて考えられない…」

「健康に過ごしたいなら運動が大事と、わかっちゃいるけど難しい」
「とくに私は、もともと学生の頃から運動が苦手だったし…」

「パソコンは難しい…」
「私はもうおばさんだから、こういう機械はなかなか慣れない…」

「集客したいならSNS発信もしたほうがいいって、わかってるけど難しい」
「私はもともとSNSをプライベートで使う習慣がなかったから…」

しかしこれらは全て、よく考えると「まったく理由になっていない」です。

過去の家庭環境がどんなに劣悪だったろうと、「それはこれからの未来を図る基準」にはならないはずです。
例えば過去に自動車事故にあったことがあるからといって、明日も自動車事故に合う確率にはなんの影響もないはずです。
本来、ポジティブ思考に変わるコツは、「状況に対する受け取り方のパターンを増やすこと」です。
実際にポジティブに考えている人をよく観察し、その人の「こういう状況ではこう捉える」というパターンを何個も何個も見つけていく。
それを繰り返していけば、自然とポジティブになります。
そういう地道な努力をしているかしていないかの違いがあるだけで、家庭環境は何も関係がありません。
彼らに「そういう基礎的なことをやっていますか?」と聞くと、100%やっていません。

昔の自分が「運動が苦手だったから」といって、これからの自分が「運動をする」と決意し行動するかどうかとは何の関係もありません。
「いまからオリンピック出場を目指す」とかであればもともとの才能も大事でしょうが、「健康のため運動習慣を獲得すること」が目的であれば、これは自分が自己管理を徹底するかどうかの問題であり、過去の素養は何も関係ありません。

高齢であることとパソコンの習熟度についても、何も関係がありません。
別に若い人でも「コンビニバイトしかしたことない」みたいな人であればパソコンを使用する機会が物理的にないので、そういう人は若くてもパソコンは苦手です。
その逆に高齢でも仕事で使っていれば自然と覚えていくので、こういう人は普通に使えるようになります。
要するに自分にとっての必要性を感じ、「パソコンを使えるようになる」と決意しているかどうかの違いがあるだけで、年齢は関係ありません。

SNS経験がないことも、SNS発信をすることの難しさとは関係ありません。
そんなん言い出したら、僕だってもともとTwitterは「ブログの更新通知を流すくらい」にしか使っていませんでした。
でも、これからの時代はSNSも大事と理解したので、いろんな人のモデルケースを探し、それらを参考に運用方法を変えました。
それだけです。

こんなふうに、何かが難しいと感じる時、その「理由」として浮かぶことは、実はまったく理由になっていないことが多いのです。
結局これらは全て、「自分に対する言い訳」なんですね。

難しいという言葉を使っていれば、自分に対して「これは難しいことだから、なかなか変われなくて仕方ない」「だから私は何も悪くない」と感じることができます。
この言葉を使う人達はそうやって「自己弁護」をしているわけです。

でもそんなことを続けていては、自分で自分に対して「これは変えられないことだ」という暗示を強化してしまうので、本当にどんどん変えづらくなってしまいます。
そして成長できなくなってしまいます。

だったら、以下のように捉え直したほうがいいです。

  • ポジティブに考えられないのは、自分が基礎的な努力行動を怠っているから。(つまり基礎的努力を行えば変えられる)
  • 運動が続かないのは、自分が自己管理をしていないから。(つまり自己管理を徹底すれば変えられる)
  • パソコンが使えないのは、自分が使おうとしていないから。(使っていけば変えられる)
  • SNS運用がうまくいかないのは、自分がそこに興味をもってリサーチを行っていないから。(色んなモデルケースを探せば変えられる)

自分の意志や決意が不足していると認めることは辛いかもしれませんが、でも人間はありのままの自分を直視することで初めて成長のスタートラインに立つことができるようになります。
だから、本気で何かを変えたいなら、認めてしまった方がいいんです。


まとめ

  • 難しいの99%は思い込みであり、事実ではない。
  • これまでできなかったことが「できる」に変わるときは、たいてい「どうしてこんな簡単なことに気づかなかったんだ」という驚きに出会う。
  • 「全てのことは簡単」こそが客観的事実であり、「難しい」は自分の思い込みにすぎない。
  • 難しいという言葉を使いたくなるのは、自分に言い訳したい意志があるとき。しかし「難しい理由」の多くは冷静に検証していくとまったく理由になっていない。
  • 自分の努力不足をたなにあげて、「これは難しいことだから仕方ない」と捉えているかぎり成長できない。
  • 何かを変えたいなら、絶対に「難しい」という言葉を使わないことが大事。